道路、鉄道、空路、海路の広範な輸送網
NSW州にある広範な海運網、道路網、鉄道網、航空網を利用できるシドニーは、オーストラリアやアジア太平洋地域の事業拠点として最適です。この州は国内・海外両市場への効率的なアクセスが得られる地理的位置にあります
また国内および世界中で商品を容易かつ安価に迅速輸送する洗練された物流・配送・運輸会社を利用することができます。
国内でもっとも国際的な港と空港
NSW州には次のようなオーストラリアで最も重要かつ国際的な港と空港があります。
- シドニーのキングスフォードスミス空港:旅客数と旅客便運行数では国内最大の空港
- ボタニー港:国内第二のコンテナ港
- ニューカッスル港:世界最大の石炭輸出港
州最大の車両輸入港と穀物輸出ターミナル
キングスフォードスミス空港はシドニー都心に位置し、3つのターミナルを合わせた2017年の利用客数は4,330万人でした。
この空港は世界各地の90か所の空港とつながり、オーストラリアの航空貨物の半分以上を扱っています。2017年だけでも輸出した貨物量は188,400トンに及びました。
またこの空港では世界で最も運行数が多い空路トップ10に入る2路線が発着しています(シドニー発メルボルン行きとブリズベン発シドニー行き)。
ウェスタンシドニー空港
高まる需要を満たし、シドニーの空路をさらに増やすため、ウェスタンシドニーに第二の空港を建設するプロジェクトが始動しました。2026年に24時間体制の国際空港として開港する予定です。NSW州はこのプロジェクト向けの積極的な投資誘致を行なっています。

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NSW州の地方空港の数は70以上
NSW州の地方部には70以上の公立の空港があり、シドニー、キャンベラ、メルボルン、ブリズベン、ゴールドコーストの各国際空港からの国際貨物や旅客運輸に利用されています。
NSW州の地方部では多数の国際港を利用することができますが、主要なものには次の港があります。
- ボタニー港:オーストラリア第二のコンテナ港
- ニューカッスル港:世界最大の石炭輸出港
- ウーロンゴン南部のポートケンブラ港:NSW州最大の車両輸入港で、州最大の穀物輸出ターミナルもあります
- イーデン港:NSW州最南端の深海港でクルーズ船や木材専用船が寄港し、木材チッパーの輸入に利用されています。

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自由貿易協定を活用

オーストラリアの輸出市場上位12か国の内10か国はアジアにあります。オーストラリアは次の諸国と自由貿易協定を結んでいるため、容易な市場アクセスが得られ、このダイナミックな地域と事業を行いやすくなっています
- 中国
- 日本
- 韓国
- ニュージーランド
- シンガポール
- タイ
- アメリカ合衆国
- チリ
- マレーシア
- ASEAN諸国
ますます増えるASEANとの貿易と投資
NSW州が初めて策定したASEAN戦略には、ASEAN諸国との経済的・文化的関係をさらに発展させるために州政府が実施する実践的活動がまとめられています。
この戦略はASEAN諸国との貿易と投資を今後5年間に毎年10%伸ばすという目標に向けて州政府がとる行動を明記しており、その内容はNSW州とASEAN諸国双方にプラスとなる新しい市場情報や市場機会に応じて頻繁に見直しが行われ、調整されることになっています。
ASEANの経済成長は世界を凌ぎ、この地域の経済は2030年までに世界4位の経済国に匹敵する規模になる見込みです。ASEANはすでにオーストラリア第二の貿易相手で、NSW州とASEAN諸国間の物品貿易総額は191億ドルにのぼり、今後も貿易が大きく拡大する潜在力を秘めています。
州政府は民間セクターやその他の政府と緊密に協力してASEAN諸国との関係拡大に努めています。まず、すでに強固な経済関係が築かれているシンガポール、マレーシア、インドネシアに重点をおき、これら市場を玄関口として同地域の他の諸国との貿易も伸ばしていく予定です。
ASEAN諸国ではますます都市化が進み、所得が増え、デジタル化も進んでいます。この成長と発展の原動力となっているのは消費者層の拡大、デジタル化による創造的破壊、インターネットによる海外とのつながりの強化です。これを受けてNSW州は、ASEAN諸国の成長と変化を支える6つの領域に重点をおいた戦略を実施します。
この6領域にはそれぞれ、この地域との既存関係に基づいてさらに連携を高め、NSW州とASEAN諸国に相互利益をもたらす貿易と投資の流れを強化する機会が存在します。

NSW州産業省のASEAN戦略をダウンロードする。
ネット接続
オーストラリアもインターネットの普及が進み、この国のネット接続率は世界上位で、アメリカ、香港、シンガポール、マレーシアを上回っています。
インターネット普及率は88%で、ソーシャルメディア利用者の割合は全人口の69%、携帯電話普及率は78%に及び、これらすべての指標でオーストラリアは世界の上位20%に入ります
さらに人口の93%がインターネットを毎日使っており、その使用時間はすべてのデバイスを合わせると平均5時間34分に及びます。
CeBIT公式パートナー
CeBITオーストラリア2018の公式パートナーとしてNSW州政府は昨年5月15日〜17日にシドニー国際会議場で開催された同イベントに15,000人以上の方々を迎えることができましたことを大変光栄に思います。
アジア太平洋地域最大の企業向けテック見本市であるCeBITには30か国以上から300社を超える出展企業が参加し、州政府の公式スタンドではテック企業8社とスタートアップ16社が出展しました
このイベントはNSW州政府が州内のスタートアップや中小企業を対象に提供しているさまざまなプログラムやサービスを紹介する機会でもありました。