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オーストラリア医療の中心地

オーストラリアの医療制度は世界屈指とみなされており、米コモンウェルス財団はこの国の医療制度を世界第2位に位置づけています。

オーストラリアの医療と生命科学セクターの中心地であるNSW州は予算200億ドルの医療制度を運営しており、病院の数は228以上、常勤換算職員数は114,000人に及びます。また世界の製薬会社と医療デバイス会社のほぼ全てがオーストラリアの事業拠点をシドニーに構えています。私どもの州には国内外から多くの資本がこのセクターに投入されており、海外投資家は2016年に合計34億ドルを超える出資を行なっています。

NSW州政府も最先端の医療インフラに投資しており、2018年から2022年までの期間に記録的な80億ドルの大型設備投資を実施することになっています。この投資によって新規の病院や診療施設が建設される他、既存施設の改修や再開発が実現します。またNSW州保健省は2018年から2026年までの期間に5億ドル以上を投じ、引き続き質の高い医療の提供を支えられるようにeヘルスの各種イニシアチブも実施することになっています。

臨床医療に統合されたアプローチをとることは、このセクターの成長確保につながります。このためNSW州政府は民間セクターとともにインフラの設計と建設を行なっており、州内には認可を受けた109の日帰り手術センターと98の私立病院があります。

豆知識:NSW州の医療・生命科学セクター

NSW州の医療や医療技術への投資需要は次のような社会的要因や人口動態上の要因、市場状況、技術面での動向によって高まっています。

  • 規模の経済。NSW州の医療セクターは国内最大で、国内全体のアウトプットの28%を占めています。
  • 高齢化。オーストラリア全体で医療の需要は高まり続けています。2017年に国内人口の15.5% を占めた65歳以上の人口は2022年までには16.8%に達する見込みです。
  • アジアからの需要増加。アジアが豊かになり、高齢化も進む中で、オーストラリアの医療の需要はこれまでになく高まってきています。NSW州はこの動向を利用する上で優位な立場にあります。強固な規制体制と質の高い医療が評価され、世界でもよく知られた高水準の医療制度を有するこの州は、アジアの主要拠点からほんの数時間の距離にあり、また医療従事者は高い技能と多様な文化を持つ人材で構成されています。
  • 医療テック。スマート医療が現実のものとなってきている中で、NSW州はデータマイニングやAI、ロボティクスへの投資を促進し、この移行からの恩恵を享受しています。私どもは次の世代の医療テックの最前線に立つ意向です。
  • 大きな国内市場。オーストラリアは世界12位の医薬品市場で、アジア太平洋地域では2位につけます。
  • 地元の専門家。私どもは医療技術や高齢者ケアといった重要なサブセクターにおいて高い実績と専門知識を有しています。医学部世界上位50校に入る大学2校(シドニー大学とニューサウスウェールズ大学)があるNSW州は、ますます発展する医療と生命科学セクターを支える優れた技能と人材に恵まれています。

医療と生命科学におけるイニシアチブ

医療と生命科学に携わるNSW州の企業は官民双方のイニシアチブを通して比類ない支援と補助を受けています。

統合ケア

ニューサウスウェールズ州統合ケア戦略の一環としてNSW州政府は今後6年間に1.8億ドルをかけて医療体制全体で地域医療の統合化を実施すると公約しています。このアプローチはこの州の地域医療3地域であるウェスタンシドニー、セントラルコースト、NSW西部の各保健医療地区で試験的に導入されています。

開発と商業化

NSW州における医療デバイスと関連技術の開発と商業化を目的とする投資の促進と支援のためにNSW州医療デバイス基金は年間820万ドルの資金を得ています。

NSW州医療デバイス商業化訓練プログラムでは、医療デバイスの開発と商業化における職業訓練機会を提供しています。

NSW州には成長中のNSW州医療テックナレッジハブもあり、ここでは特に商業化を重視した産官学間のコラボレーションが行われています。

バイオテクノロジー

世界一流の教育機関と研究機関がNSW州の活気あるバイオテック産業を支えています。国内のバイオ企業の30%がこの州を本拠とし、この大半はシドニーにあります。シドニーにオーストラリア本社をおく世界大手のバイオ製薬会社には次のものがあります。

大型病院と大手大学のキャンパス、そして医療研究機関が同じ地域にあることで、医療産業界に卓越した事業機会を提供し、新治療やイノベーションの開発と商業化における研究コミュニティーとの有意義な関与が実現しています。

NSW州の主要なバイオ区域は次の通りです。

  • シドニーのランドウィック(プリンスオブウェールズ病院/NSW大学)
  • シドニーのウェストミード(ウェストミード小児病院)
  • シドニーのキャンパダウン(ロイヤルプリンスアルフレッド病院)
  • シドニーのダーリングハースト(セントビンセント病院)
  • ハンターバレーのニューラムトン(ジョンハンター病院/ニューイングランド大学/ハンター医療研究所HMRI)

NSW州は120万ドルのバイオバンクにも投資しており、これはこの種の施設では南半球最大の規模で、ロボット技術を利用して何百万もの生体試料の保管と処理を研究目的で行なっています。

医療・生命科学セクターにおける現在の投資機会

最先端の医療制度と有力な研究機関、活力あふれる医療・製薬産業が揃ったNSW  州は、新しい医療テックの開発と市場への投入を行う拠点として理想的です。

  • ウェストミード。ウェストミードには今後10年間に官民合わせて34億ドルの投資が約束されていますが、2036年までにこの地域をウェスタンシドニー最初の真のイノベーション区域とするためにはさらに24億ドルのプロジェクトを実施する必要があります。ウェストミードの将来の成長に向けたこの投資は、高度な知識を要する新しい種類の雇用と産業の創出をウェスタンシドニーで促進し、投資家に大きな事業機会を提供します。
  • 医療テック。NSW州の医療制度はその規模と範囲が大きいため、医療テックアプリの商業化を考えているテック創立者に現実的な事業機会を提供します。加えて、活力あふれるNSW州のスタートアップエコシステムは国際金融拠点(国内外の銀行53行の内43行がシドニーに本社を構える)としてのシドニーの資金調達力に支えられ、この州を医療テック商業化に適した場所にしています。
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地方部の事業機会についてはNSW州地方部の医療・生命科学産業をご覧ください

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